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関節リウマチ

関節リウマチとは

関節リウマチは、国内では発症者数が70万人いると考えられており、自己免疫疾患のなかでも1番多い疾患です。また、発症者の80%ほどは女性と考えられています。
関節リウマチは関節に炎症が発生する疾患で、関節の腫脹や痛みなどの症状を示します。他の関節疾患と違い、痛みは関節を固定していても起こります。放置していると、徐々に軟骨や骨が破壊されていき、関節の変形が進みます。

関節リウマチの特徴

関節リウマチの特徴症状は手足の関節を中心に現れ、左右の関節で同時に症状を示す傾向にあります。
また、食欲不振や体重減少、倦怠感、発熱などの症状も示し、重症例では炎症は血管や肺などにも及びことがあります。

関節リウマチの初期症状

  • 関節の腫脹
  • 手や足の指、膝や肘などの関節の痛み
  • 発熱
  • 倦怠感
  • 食欲不振・体重減少
  • 首や脇のリンパ節の腫れ
  • 関節にコブができる
  • 朝に関節がこわばる
  • 貧血

上記の症状はストレスや過労などでも見られますが、関節リウマチでは左右の関節に同時に症状を示す傾向にあります。こわばりは朝に感じやすく、なかでも手指の第2、第3関節(指の付け根)に起こりやすいです。なお、こわばりは時間が経つにつれて解消するため、放置してしまう方も少なくありません。

関節リウマチ発症のメカニズム

関節リウマチは自己免疫が原因となります。
本来外部の異物から身体を守る働きをする免疫が、誤って自身の正常組織を異物と認識して攻撃することで炎症が発生し、関節に腫れや痛みを起こします。
放置していると、関節周囲を覆う滑膜組織で始まった炎症が、軟骨や骨にまで及んで破壊されていきます。

関節リウマチと妊娠・出産

関節リウマチと妊娠・出産関節リウマチは完治が難しいですが、医療技術の進歩により、現在では寛解状態を維持できることが増え、妊娠・出産もできるようになっています。
なお、非常に細かい薬剤の管理が求められ、病気の進行・合併症の発症を防ぐ必要があります。経過観察と適切なお薬の使用により、発症前と変わらない生活を遅れる方も多くいらっしゃいます。
当院では、妊娠や出産、仕事などに支障を及ぼさないように寛解状態を維持し、最終的にはお薬を減量・中止できるようにすることを治療方針として定めています。
実際、当院に通う患者様には、お薬が必要なくなり定期検査のみとなっている方もいらっしゃいます。しかし、お薬の効果が現れない方、なかなか症状が良くならない方もいらっしゃいます。当院では、治療効果が十分に現れない方も、お薬を調整しながら改善までサポートします。

リウマチ薬と妊娠出産

当院のリウマチ治療

当院の関節リウマチに対する治療目標は以下になります。

  • 変形していない早期のうちに改善させること
  • 進行している場合も、日常生活を不便なく送れるようにすること

当院のリウマチ治療現在では、関節リウマチに対してオーダーメイド治療を行えるようになり、痛みがなく通常の生活を送れるようになりましした。
当院では、メトトレキサート、生物学的製剤、JAK阻害薬などお薬を取り扱っています(点滴薬は治療スペースの都合上、現在は行っておりません)。
なお、価格が高いお薬もあるため、患者様の希望や経済状況などをお伺いしながら、適切な治療方針をご案内させて頂きます。
上述したように早期から治療に取り組むことを目標に置いており、当院に通う患者様の中にはお薬が必要なくなり定期検査のみとなっている方もいらっしゃいます。
出産を希望している患者様には、妊娠に影響しないお薬を選ぶようにしているので、安心してご相談ください。